我が子が発達障害と言われたら
その親にもスポットを捉えていた内容だった。
栗原さんは小学生の時に判明した反面、野田あすかさんは
成人した時に初めて判明したそうで。
栗原さんの場合は、低学年のうちに判明したせいか
成長の過程である時期に親に適切なアドバイスを受けて
後にそれがすごく彼にとっては大きく役立ったことを
彼自身、母への感謝の想いとして語っていた。
逆に野田さんは学習面での問題はなかったため
親は全く気付かず、まさかの突然の判明だったそう。
親は目の前が真っ暗になるほどのショックを受けた反面
野田さんは「障害だとわかって安心した。ものすごく
頑張っていたのにできなかったから」と言っていた。
野田さんの二次障害の傷の深さがうかがえる発言である。
近年、発達障害を早期に発見して支援していこうという流れが
進んでいる。発達障害自体はごく稀な障害ではなく
小・中学生の6.5%が発達障害に該当すると言われる。
でも、現実面ではその全員が適切な支援を受けられているわけではなく
結果、学校生活が合わなくて二次障害に苦しむ子たちも多い。
若者の死亡率の原因1位が自殺ということに、うつなどの精神的な病は
無縁ではない。もしかしたらその中に発達障害からの二次障害による
うつ病だって含まれているかもしれない。
発達障害自体は命を奪う病気ではない。
でも、適切な支援を受けられなかったら、それは時として
命を奪う病気に進展してしまうかもしれない。
聞きなれない言葉だけに、どこか他人事に思える話だけど
パーセンテージでいうと、我が子や身近な子供にだってありうる話。
我が子が発達障害と言われるかもしれない、そんな可能性を
もっといろんな人に一度考えてもらえたらと思う。